日本の近代デザイン発祥の地ー仙台
2017年に東北歴史博物館(宮城県多賀城市)の特別展として公開されました「工芸継承ー現在から据え直す国立工藝指導所」の展示設計をお手伝いしました。
1928年(昭和3年)に当時の商工省が日本初の国立デザイン研究期間として仙台市内に開設されました。現在は中学校となっており敷地の一角に記念碑が佇んでおります。この施設では戦後日本の主にインダストリアルデザインの先駆者が輩出されていき、また、研究・試作された技術も一部で実用化され仙台の伝統工芸として根付いております。
そのような歴史的背景と保存されている資料群をもとに博物館学芸員が企画し,
東北工業大学 名誉教授 庄司晃子先生を座長に、同大学と東北学院大学の有志学生、更に若手工芸職人が一堂に介し、新たな工芸を考えていく「参加体験型」として実施されました。
補記:国立工藝指導所は現在の産業技術総合研究所の前身でもあり、2023年5月に更新したデザイン実績にある産総研 東北センター見学コースのリニュアル企画・設計業務を担当したことは偶然とは思えないです。